京都の五山送り火をご存じでしょうか?
京都の夏の風物詩ともなっているくらい全国的に有名な送り火ですが、
その起源については未だに謎な部分が多いとされています。
地元の人々やボランティアによって毎年行われている五山送り火。
数百年続く大々的な送り火の今年(2017年)の詳細な情報をご紹介いたします。
京都五山送り火2017の場所を地図で解説
まずは、今年の五山送り火の日程を見てみましょう。
今年の五山送り火は8月16日(水)の夜から行われます。
場所と時間については、それぞれ違いますので一つずつご紹介します。
画像引用:kyokanko.or.jp
- 東山如意ヶ嶽
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こちらでは。大文字の「大」が点灯されます。
時間は午後8時からの点灯になります。大文字の送り火は、護摩木に自分の名前と病気を書いて
火の灯っている所に一緒に燃やすと、その病が治るという言い伝えがあります。また、その焼かれた炭を持って帰って煎じて服すと、持病が癒えるとされています。
京都五山送り火の中でも「大文字焼き」と呼ばれているほど、
送り火を代表するものになっています。※護摩木は1本300円で、銀閣寺門前で販売されます。
護摩木の受付は15日(12~19時迄)と16日(6~14時迄)ですが、
無くなり次第終了となります。
- 松ヶ崎西山(万灯籠山)・東山(大黒天山)
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西山では「妙」、東山では「法」が点灯されます。
時間は東山如意ヶ嶽から5分遅れた午後8時5分の点灯です。西山では、「妙」の点火が終了した時点でお経が唱えられます。
送り火終了後の午後9時からは1時間湧泉寺にて「題目踊」と「さし踊」が開催されます。こちらでは護摩木の販売はいしていません。
※題目踊・・・念仏踊りの一種です。何妙法蓮華経を唱えながら太鼓を叩いて踊ります。
さし踊・・・洛北一体で昔から行われている宗教の踊りです。
- 西賀茂船山
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こちらでは、船形(船の絵)の点火が行われます。
点灯時間は、午後8時10分です。この点灯は、朝早くから山の麓の地元住民達によって薪割りが運び込まれ、
点火の準備が行われます。点火された後には、山麓で住職がお経を唱えます。
送り火が終了した後には、西方寺にて六齊念仏が行われます。護摩木に関しては1本300円で西方寺の駐車場にて販売しています。
護摩木の受付は4、8日を除く3~15日(8~16時迄)と、
16日(8~10時迄)ですが、無くなり次第終了となります。
- 大北山
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こちらでは、左大文字の「大」が点灯されます。
筆順に点灯されていくことが特徴で、
太くて逞しい文字が浮かび上がる事から「男型」とも呼ばれています。点灯時間は、午後8時15分です。
16日午後7時から法音寺門前通りにて門火を焚きます。
そして、ご先祖様の霊を苔堤寺へと導きます。こちらでは、岩が多いことから火が付けにくく、
今ではコンクリートの火床で点灯しています。護摩木に関しては1本300円で金閣寺門前にて販売しています。
護摩木の受付は6日(9~14時30分迄)、15日(9~15時迄)、
16日(7~14時迄)ですが、無くなり次第終了となります。
画像引用:ウィキペディア
- 嵯峨鳥居本曼荼羅山
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こちらでは、鳥居の形が点灯されます。
点灯時間は午後8時20分です。16日の午後8時頃に地元の会議所から薪が山に運び込まれて、
午後4時頃に点火準備が行われます。昔は、青竹を立てて太鼓の合図とともに燃やしていましたが、
今は鉄製の受皿火床に松明を挿して点火させます。護摩木に関しては1本300円で八体地蔵付近にて販売しています。
護摩木の受付は13~15日(10~16時迄)、
16日(9~15時迄)ですが、無くなり次第終了となります。
京都五山送り火のスポットは?
では次に、この五山送り火がよく見えるスポットをご紹介いたします。
- 東山如意ヶ嶽を見るスポット
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「大」の字が点灯される東山如意ヶ嶽では、鴨川堤防付近からがよく見えます。
こちらの山は比較的高い山なので、色々な場所から見えるというメリットがあります。その中でも、銀閣寺周辺や京都御苑も穴場スポットになっています。
また、鴨川デルタ周辺はかなり定番のスポットになっており、
こちらで鑑賞したい場合には、早めの場所取りが必要です。
- 松ヶ崎西山(万灯籠山)・東山(大黒天山)のスポット
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「妙」が点灯される西山では、ノートルダム女子学院付近がよく見えます。
「法」が点灯される東山では、高野川堤防付近がよく見えます。また、宝が池スポーツ広場では、
点火の作業をしている所からかなり間近でみる事ができます。西山と東山は、山が低い為、
なかなかスポットが見つかりにくいということもありますが、
穴場スポットで鑑賞出来れば
かなり身近で見ることが出来るというメリットもあります。
- 西賀茂船山スポット
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「船の形」が点灯される西賀茂船山では、北山通りがよく見えます。
出雲路橋東岸では、
「妙」「法」「船形」の三つが全て見ることが出来る穴場スポットです。この場所はかなり地元住民の方がおすすめする場所で、観光客はゼロです。
また、上加茂橋や美薗橋は舟形が綺麗に見えるスポットとして有名です。
京都ゴルフクラブ舟形コースでは、かなり身近に舟形を見物することも出来ます。
- 大北山のスポット
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「大」という字が点灯される大北山では、西院から金閣寺あたりがよく見えます。
また、平野神社やカトリック衣傘教会からもよく見えます。大北山の「大」の字の鑑賞については、
文字が小さくてもOKな場合は五条あたりでも見ることができます。
- 嵯峨鳥居本曼荼羅山のスポット
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「鳥居の形」が点灯される嵯峨鳥居本曼荼羅山では、松尾橋や広沢の池がよく見えます。
定番のスポットとしては渡月橋がありますが、かなりの混雑が毎年ありますので、
もしも渡月橋からの点火が見たい時には早めの場所取りが必要です。左大文字の「大」と「鳥居の形」を一緒に鑑賞したい時には、
化野念仏寺周辺がおすすめです。
京都五山送り火を全て見たい時には?
京都五山送り火を全て見たい時におすすめのスポットをご紹介いたします。
- 京都駅ビル空中経路
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応募は、公式サイトから
2017年受付は7月8日から
- 京都タワー
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所在地: 〒600-8216 京都府京都市下京区 烏丸通七条下ル東塩小路町721-1
電話: 075-361-3215
屋上ビアガーデン:050-5593-5969
- 将軍塚
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所在地: 〒607-8456 京都府京都市山科区 厨子奥花鳥町28
電話: 075-771-0390
こちらの上記3スポットでは、事前に予約が必要です。
もしも無料で全て見たいという人は、
船岡山公園なら、鳥居以外の送り火なら鑑賞することが出来ます。
京都五山送り火ホテル情報は?
混雑が毎年予想される京都五山送り火ですが、
ホテルで鑑賞できたらとても優雅に見ることが出来ますよね。
では、どんなホテルがおすすめなのでしょうか??
おすすめのホテル情報をご紹介いたします。
- 京都タワーホテル
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最上階の京都タワーから京都五山の送り火を全て鑑賞することが出来ます。
所在地: 〒600-8216 京都府京都市下京区 烏丸通七条下ル東塩小路町721-1
電話: 075-361-7261
- ルビノ京都堀川
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こちらのホテルの屋上からは、鳥居以外の送り火を全て鑑賞することが出来ます。
所在地: 〒602-8056 京都府京都市上京区 東堀川通下長者町下ル
電話: 075-432-6161
- 京都ロイヤルホテル&スパ
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京都地下駅から1分というとてもリッチのよいホテルです。
所在地: 〒604-8005 京都府京都市 中京区河原町通三条上ル恵比須町426番地
電話: 075-223-1234
上記3つのホテルには、それぞれ送り火ならではのコースが用意されています。
そのため、予約が大変混雑するのですが
お年寄りの方にはとても喜ばれるプランになっていますので、
是非1度は足を運んで家族で一緒に優雅に過ごしてみたいですね。
他にもチェックしたい場合はこちらも覗いてみてくださいね。
まとめ
京都五山送り火は、日本の代表する送り火の一つだということが分かりました。
それぞれの送り火は5分ずつ点灯する時間がずれますので、
もしも可能ならホテルなどの予約を取って、
優雅に全ての送り火を見たいものですね。