ヨーロッパ・中国を筆頭に、
ガソリン車から電気自動車へのEV移行がかなり進み出しています。
ヨーロッパでは、
ディーゼル車の不正発覚から信頼を回復するため
「ガソリン自動車は撤廃する」と発表していますし、
中国では、大気汚染問題からの脱出の為、
多くの顧客が電気自動車を購入しています。
そんな中、
日本ではまだまだ電気自動車の普及は増えていないのが現状です。
その背景には、
「電気自動車に変えたら電気代が高くなるのでは!?」
という懸念があるようです。
ここでは、電気自動車はガソリン自動車と比べて
どちらが安くすむのかということや、
電気自動車を購入するにあたっての
金額面でのメリット・デメリットをご紹介いたします。
電気自動車の燃費換算はガソリン車と比較してお得なのか?
結論から言いますと、
電気自動車はガソリン自動車よりもお得です。
まずは、具体例を挙げてご説明します。
電気自動車の場合、
「前提条件」
- 自宅で夜間に充電 電気代:22円/kw
- 電池容量:40kw
- 航続距離:400km
1km走らせるためのコスト=22円/kw×40kw/400km
=約2円/km
ガソリン車の場合
「前提条件」
- ガソリン代:130円/l
- 燃費:15km/l
1km走らせるためのコスト=130円/l÷15km/l
=約8円/km
ガソリン車の燃費は電気自動車の4倍!
上記の通りとなり、
ガソリン車の燃費は電気自動車の4倍です。
また、
今はインターネットでいくら程電気代がかかるのかという
シミュレーションをすることも出来ます。
興味のある方は、
「ランニングシュミレーター」
を使ってみることをおすすめします。
ガソリン代だけが浮くわけではない!電気自動車の維持費のメリット
先程の計算方法から、ガソリンと電気では
圧倒的に電気代の方が安く済むということが分かりましたね。
しかし、安いのは電気代だけではないのです。
電気自動車は、車の維持費も安く済ませることが出来るのです。
どうして安く済ませることが出来るのかというと、
「ガソリン車よりも部品が少ないから」です。
例えば、ガソリン車ではエンジンオイルが必要ですが、
電気自動車は電気で動くのでエンジンオイルがいりませんね。
つまり、オイル交換をする必要がないのです。
また、
ブレーキについても回生ブレーキと呼ばれる装置がついており、
アクセルを離すだけで、ブレーキをしっかりと踏まなくても
減速出来るようになっています。
そのため、ブレーキパッドやブレーキディスクの交換も
ガソリン車よりも半分の交換回数で済ますことが出来るのです。
電気自動車のデメリットはバッテリー交換と航続距離
車の部品もかなり少ないため、
維持費も抑えることが出来るメリット一杯の電気自動車にも、
金額においてのデメリットはあります。
それは、
- バッテリー交換が高い!
- 航続距離ガソリン車に比べて短い
ということです。
電気自動車の場合は、電池で動いているため、
ガソリン車で言うエンジン部分が電池になります。
この電池寿命が来るということは、
車が故障することと同じなので、
故障する前にバッテリーを交換しないといけません。
電池の寿命は大体20万キロと言われています。
つまり、20万キロくらいになったらバッテリーを
交換しなくてはいけないということですが、
このバッテリーの交換が1回60万円ほどするのです。
さらに20万キロ走行する間に
バッテリーの劣化で航続距離がどんどん短くなっていきます。
あまり走行距離を走らない人なら
バッテリー交換も少なくて済むのでお金はあまりかかりませんが、
走行距離を走る人の場合は60万円はかなりキツイですよね・・・。
ただ、このバッテリー効果には保証がついています。
大体10万キロの保証がついているのですが、
テスラモーターズだけは距離に制限なく保証がついています。
そのため、保証距離内なら安心ですが、
それ以降は60万円ほどの金額がかかるということです。
また、航続距離もガソリン車では、
800kmほどの車もありますが、電気自動車では半分程度です。
長距離の移動、旅行が多い人は、まだまだガソリン車が有利です。
電気自動車の燃費換算は?ガソリン車と比較してどれくらい?まとめ
電気自動車では、ランニングコストはガソリン車と比べて安いですが、
バッテリーの交換については、保証が切れると高いことが分かりました。
航続距離も短い事からガソリン車よりも普及していませんが、
この辺りの課題が解決されれば、
ハイブリッド車のように爆発的に普及する筈です。