寒い冬には、温かい料理で体を温めたくなります。
そしてその代表が「おでん」ではないでしょうか?
熱々の大根やこんにゃくをフーフーしながら食べ、
出汁がきいたおでんのスープに心が癒されます。
おでんは煮物料理にも鍋料理にも分類され、
昔は田楽を意味していました。
今では素材が増えて、
地域によって出汁や具材に大きな違いがあります。
ここでは東京のおでんを中心に取り上げ、
名店や主な具材などをご紹介します。
おでんを食べよう!東京の名店をご紹介
寒くなったらすぐに食べたくなるおでん!
理屈はどうでもいいから、
「美味しいおでんの名店を教えて欲しい」
そんな人のために、東京のおでんの名店をピックアップしてご紹介します。
①奈福(人形町)
日本橋人形町にある美奈福は、
お持ち帰り専門のおでん屋さんです。
昭和28年創業の老舗で、
すでに90歳を超えているお母さんがお店に立っています。
メニューはこんにゃく・はんぺん・じゃがいもなど、
500円の8種セットはお得です。
全種類セット(20種・2700円)なら、
家族全員で食べるのにちょうど良いのではないでしょうか。
②屋台おでん屋 四ツ谷店 (四ツ谷)
おまつりをコンセプトにしたこのお店は、ビルの地下に突如現れる、
エンターテイメント的なお店です。
食べ放題飲み放題のコースは4800円で、
牛スジ・がんも・つみれなどが食べられますが、
ここでは日本酒をおでんの出汁で割った
「出汁割り」も名物です。
③健水産(赤羽)
赤羽駅より徒歩3分の超有名店「丸健水産」は、
立ち飲みスタイルのおでん屋さんです。
おでんセット800円で4から5品お店の人が選んでくれて、
ここでも「出汁割り」が人気です。
「酔っ払いお断り」と大きく張り紙されているのも、うれしいところ。
いつでも安心しておでんの味を堪能できます。
④福島屋(麻布十番)
お店で食べられますが、
テイクアウトも出来るおでん屋さん「福島屋」。
ここは大正10年創業の老舗かまぼこ店が営んでいます。
醤油ベースのおでんのほか、
愛知県の八町味噌で煮込んだ味噌おでんもあり、
ランチタイムからおでんを味わうことができます。
お腹がすいているときには、
「おでん定食」「味噌おでん定食」なんていうのも
いかがでしょう?
⑤多古久(湯島)
明治37年創業、100年以上の歴史を誇る老舗おでん屋さん多古久は、
店に一歩はいって目に入る、年季の入った大きなおでん鍋が圧巻です。
醤油ベースの出汁で煮込んだおでんダネは、
大根・卵・こんにゃくなどの定番のほかに、
ねぎ間や牡蠣などの変わりダネもあります。
いつ行っても常連客で賑わうお店ですが、
臆せず気軽に入ってみましょう。
おでんの具材にはこんなものまで!?東京ではこんな具材が人気
毎年各方面で実施される「おでんの具材」人気アンケート。
この調査では
若い世代よりも60代位の世代のほうが、
おでんを食べる頻度が上がることがわかっています。
そして好きな具材を聞いたところ、次の結果になりました。
1位 大根
2位 卵
3位 こんにゃく
この3つは全国どこでも不動の人気です。
しかしおでんは日本各地に
多種多様具材・味付けがあります。
たとえば有名な静岡おでんは、
濃い口醤油を使って牛のスジ肉で出汁をとり、
竹串に刺さったタネにだし粉や青海苔をかけて食べます。
またかつお出汁に、八町味噌をあわせたスープで煮込む
名古屋おでんや、豚足やウインナーなど具材が個性的な、
沖縄おでんも有名です。
ところでおでんは
関東風と関西風では味付けや具材が違うといいます。
全国どこでも定番になっている大根や卵のほかに、
関東風のおでんには、関西人には理解できない
具材が入っているといいます。
それは「ちくわぶ」と「はんぺん」です。
関東の人には馴染みのこの二つの具材、
特に「ちくわぶ」は欠かせないと言う関東人も多いです。
小麦粉で作られたもち持ちした食感がたまらない「ちくわぶ」や、
魚のすり身をゆでてふわふわにした「はんぺん」は、
これそのものの味が薄いので、
薄味の関西風おでんには物足りなさを感じさせる
食材なのかもしれません。
全国各地のご当地おでん!東京で食べられるおすすめのお店
東京でも故郷のおでんが食べたいと恋しくなったあなたに、
地方のおでんが食べられる東京のおでんやさんを紹介します。
①まるだい(文京区)
都営三田線春日駅から徒歩2分のところにある「静岡おでん」のお店です。
伝統の黒い出汁の中には黒はんぺんを中心に
卵・大根・牛スジ・ゆでもつなどがあり、
もちろん「だし粉」もかけられます。
②台旬風 風和利 日本橋店(中央区)
日本橋駅から徒歩1分のこのお店では、
仙台おでんが食べられます。
煮干しと昆布から出汁をとり塩と酒で味を調えたスープは、
透き通っていて香ばしい、とても優しい味がします。
タネは笹かまぼこや
タコのかんぴょうまきが有名で、
さんまのつみれや牛タンも使われています。
③沢乃家 九段下店(千代田区)
九段下駅から徒歩1分のこのお店では、
百万石のおもてなしが受けられます。
金沢は日本で一番おでんを食べる地域で、
四季に関係なく真夏でもおでんを食べます。
昆布と煮干しベースのあっさりしたスープは、
地元の新鮮な食材をタネにした金沢おでんを引きたたます。
タネは車麩・ばい貝・加賀野菜などがあり、
ズワイガニの甲羅にカニの身・内子・ミソを詰めて蒸した、
「蟹面」も人気があります。
まとめ
日本人のソウルフード「おでん」について紹介しました。
地域によって様々な個性があるおでんですが、
どこのおでんにも
「だいこん」「卵」「こんにゃく」
は欠かせないもののようです。
友達や会社の同僚と冬におでんを食べに行き、
それぞれの好みの食べ方やタネについて
論議を交わすのも楽しいでしょう。
東京では、地方のおでんが食べられるお店がいくつも見つけられます。
おでんの事を調べていたら、
冬に仲間を集めて「おでんツアー」に行きたくなりました。