現代人は、パソコンやスマホを使うことが多くなり、
その結果、肩こりをより感じやすくなりました。
肩こり自体は病気ではないですが、
辛い症状であることに違いないですよね。
また、肩こりに悩む人で、
頭痛も経験している人が大勢います。
肩と頭は繋がっているので、
互いに影響を与え合うのですね。
そんな辛い症状、
肩こりはどんなメカニズムで起こっているのでしょうか?
肩こりが頭痛を引き起こす原因や、
肩こりの治し方についても、ご紹介します。
肩こりが頭痛に繋がる原因とは何か?
○肩こりが起こる原因とは?
肩こりには大きく4つの原因があります。
・運動不足
便利になった現代社会では、
自ずと運動する機会が減り、
運動不足である人が多くなっています。
運動不足になることで、
肩周りの筋肉を使う機会も減ります。
結果、肩こりになりやすいのです。
・パソコンやスマホの普及
パソコンやスマホを長時間、
同じ姿勢で操作し続ける「姿勢不良」が、
肩の筋肉に過度な緊張状態をもたらします。
画面を見続けることで、視線や頭が落ち、
それらを支える筋肉が常に
頑張らなければいけない状態となるのです。
よって、猫背になりやすく、
肩こりに繋がるというわけです。
・冷え性
冷えは、冬場はもちろんのこと、
夏場の冷房の効きすぎた場所でも起こります。
その冷えは、末端だけでなく、
深部の内臓にも起こります。
血流が滞り、肩回りの血流も阻害されてしまい、
肩こりが引き起こされるのです。
・ストレス
現代はストレス社会と言われています。
精神的ストレスを感じると、
自分の体を守ろうとして、体全体に自然と力が入ってしまいます。
そのときの筋肉の緊張状態が、肩こりも引き起こすのです。
○肩こりが頭痛に繋がる原因とは?
肩こりが起こる原因は分かりました。
では、肩こりが頭痛に繋がる原因とは何でしょうか?
肩こりから起こる頭痛は「緊張型頭痛」と呼ばれます。
脳には大量の血液が必要で、
首には大きな動脈が通っています。
肩こりになると、その動脈が圧迫され、
血流が悪くなります。
血流低下が頭痛を引き起こすのです。
肩こりからくる頭痛の対策とは?
肩こりからくる頭痛の対策とは、どんな方法があるのでしょうか?
○目を酷使しない
パソコンやスマホを見続けることで、
まばたきの回数が減り、ドライアイになり、目が疲れます。
目を酷使することで起こる疲れを「眼精疲労」と呼びます。
眼精疲労は目の奥の筋肉のこりを引き起こし、
それが首や肩に伝わり、最終的に脳への血流が低下するのです。
目薬を利用して目を閉じることを意識するなど、
定期的に目を休ませることを心がけましょう。
○適度な運動
姿勢不良によって硬くなってしまった筋肉は、
すぐには元に戻りませんが、
硬くならないように日ごろから気を付けることはできます。
一番手軽な運動であるウォーキングでも、
首や肩の筋肉を緩めることに有効です。
さらに、ウォーキングにはリラックス効果があり、
血流促進にも効果があります。
日ごろからの適度な運動で、肩こりになりにくくなりますよ!
○同じ姿勢を長時間続けない
同じ姿勢を長時間続けていると、
体の同じ場所に負担がかかり続けます。
デスクワークは特に、頭が下を向き続けるので、
頭の重さで首や肩の筋肉が緊張し、頭痛に繋がります。
猫背など姿勢不良での長距離運転も、
運転中の精神的ストレスも加わって、
肩こりや頭痛が起こりやすくなります。
同じ姿勢を続けるときは、少し休憩して、
体を動かしてください。
○肩や首をあたためる
お風呂に入り、湯船に浸かることが一番効果的です。
また、蒸しタオルで首や肩を温めるのもいいでしょう。
温めることで、首や肩の血流促進が期待できます。
リラックス効果もあり、おススメです。
肩こりからくる頭痛が辛い時は病院へ
たかが肩こりや頭痛で病院に行くのは嫌だと思っていませんか?
また、一度病院に行ってみたいとは思うけれど、
どの病院に行けばいいか分からないということはありませんか?
手や腕に痛みやしびれが出たり、
症状が悪化したりする場合には、病院へ行って検査を受けることをおすすめします。
肩こりだけでなく、病気が潜んでいる場合もあるからです。
これから、病院選びについてお話します。
○肩こり外来
病院によっては、肩こり専門の外来をおこなっているところもあります。
血液検査やレントゲンを用い、肩こりの原因をつきとめてくれます。
○整形外科
身近に肩こり外来がない場合、多くの人がこちらを利用します。
筋肉や骨、関節や神経などで、肩こりにつながる原因を調べてくれます。
筋肉疲労の場合は、こちらを受診しましょう。
○神経内科
肩こりだけでなく、頭痛やめまい、手足のしびれ、
力が入らないというような症状がある場合には、こちらを受診します。
筋肉、神経、脳、脊髄に異常がないか、検査してくれます。
検査結果により、専門の科を紹介されることもあります。
○脳神経外科
肩こりの他にも、異様なほどの頭痛や嘔吐、
手足のしびれ、脱力感がある場合は、脳の病気の心配もあります。
脳だけでなく、頸椎や脊髄の検査も受けることができます。
まとめ
肩こり=国民病と言ってもいいほど、
今、肩こりに悩む人は多いです。
全人口の4人に1人、約3000万人が
肩こりの症状を感じていると言われているほどです。
驚きですよね。
何を隠そう、筆者も、その一人です。
ついつい「いつものことだから」と
放ったらかしにしてしまいがちな肩こり。
ですが、肩こりは頭痛も引き起こし、
日常生活にも支障をきたすなど、軽視できない症状です。
肩こりや頭痛を予防できそうな対策が、
いくつかあることをご紹介しました。
肩こりや頭痛に悩まれている方は、
一度試してみてはいかがでしょうか?
日ごろからの心がけ次第で、
きっと今より快適に生活できるはずですよ。
筆者もこれから対策を試してみようと思っています。
また、あまりにも症状が長引く場合は、
「肩こりくらい」と放置せず、病院を受診しましょう。
肩こりや頭痛の原因をきちんと検査してくれるので、
安心ですよ。
症状を慢性化させずに、原因をつきとめて、
肩こりを解消させましょう。