冬になると心配になるのが「インフルエンザ」と
「ノロウイルス」の感染です。
特にノロウイルス感染は1年中感染しますが、
特に冬に一気に多発します。
感染の経路は食事からの経口感染のほか、
感染した人の嘔吐物や糞便に接触したり、
それらが乾燥して空気中に舞ったものを
吸い込んだりします。
症状は発熱・下痢・嘔吐が主で、
家族の中の誰かがノロウイルスに感染すると、
正しい方法で対処しなければ
家族全員に感染が広がります。
もしも家族の誰かがノロウイルスに
感染して嘔吐したときに、
他の家族に感染が広がらない
対処方法を知っていますか?
今まで大丈夫だったからと他人事に思わず
正しい消毒の方法を覚えておきましょう。
ついに我が家にもノロウイルスが!衣類の洗濯にハイターを使う理由とは
冬になるとテレビの情報番組で特集が組まれるほど、
ノロウイルスは猛威を振るいます。
番組で何回も取り上げられているので、
牡蠣などの海産物から感染することや
感染した人の嘔吐物を触って他の人にうつることは
多くの人が知っているのではないでしょうか?
しかし感染経路は街中にも広がっています。
外出の途中でレストランやショッピングモールの
トイレを使うことがあると思いますが、
そこは不特定多数の人が使います。
ノロウイルスに感染すると、
急に下痢や嘔吐を発症します。
きれいに掃除されているトイレでも、
そのトイレにはノロウイルス感染で下痢を発症した人が、
使っている可能性があります。
もしもそうだったら、
きれいに流れていても
流すときにトイレ中にノロウイルスは、
空気中に飛び散ります。
そして数時間は威力を残したまま、
その場に残ると言われています。
この例から考えても、
ノロウイルスはいつどこで
感染するのかわかりません。
つまり誰でも感染する可能性があります。
感染したのが健康な大人でも、
腹痛や吐き気に苦しむことがあります。
しかしそれが免疫力の弱いお子様や高齢者だったら、
症状が重症化する可能性もあります。
そこでノロウイルスの死滅させる方法ですが
1つが85℃以上の熱湯で1分以上殺菌消毒する方法と、
次に、亜塩素酸ナトリウム溶液で消毒する方法です。
ノロウイルス感染した衣類や寝具の消毒に
ハイターが有効なのは有名ですが、
気を付けなければいけないのは、
ハイターなら全部有効ではないと言うことです。
「ハイター」や「キッチンハイター」は
塩素系漂白剤ですが、
「ワイドハイター」は酸素系漂白剤なので、
ノロウイルスの消毒効果はありません。
ハイターはノロウイルスに有効で、
どこの家庭にもある簡単に使える消毒薬なのが
使われる理由です。
ノロウイルスに汚染した服の消毒をハイターで洗濯する方法をご紹介!
ご家庭でお子様が急に嘔吐をしたときに、
冬場ならばノロウイルス感染を疑ったほうが安全です。
病院で検査をしてもらって
感染していると診断されてからでは、
その数時間のあいだに嘔吐物から空気中にウイルスが広がって、
二次感染につながります。
着ていた衣類などは、
すぐに消毒する必要があります。
衣類や寝具カバーを消毒洗濯する方法
①必要物品の準備
(使い捨て手袋・ビニール袋・バケツ・消毒薬・洗濯洗剤)
②バケツに10リットルの水を入れて、
そこに塩素系漂白剤を40ml入れます。
③そこに感染の可能性がある衣類を入れて、
約30分浸けおきしておきます。
④消毒したい衣類や寝具カバーが
バケツに入りきらない場合は、
洗濯機に水50mlと塩素系漂白剤200mlをまぜて、
そこに衣類を浸けおきします。
⑤30分後に消毒薬を全部捨てて、
洗濯用の洗剤を入れて普通に洗濯をします。
すすぎは念のため、2回行ってください。
塩素系の漂白剤に浸けおきをすると、
色柄物の衣類などは
確実に色落ちすると考えてください。
それでも消毒を優先させなければ、
ウイルスが広がってしまいます。
85℃以上の熱湯で消毒する方法もありますが、
これに耐えられる素材を使った衣類も少なく、
その熱湯をそのまま洗濯機に入れて洗濯をすると、
洗濯機が壊れることがあります。
洗濯できないものの消毒にも有効!ハイターの使い方
ノロウイルス感染でなくても、
小さい子供は突然嘔吐します。
そして下痢したときは、
トイレに間に合わず漏らすかもしれません。
洗濯できないトイレの便座などを消毒するときにも、
ハイターが使えます。
しかしハイターを希釈する濃度は変わります。
ハイターを使った消毒薬は、あらかじめペットボトルなどを
利用して作っておくと便利です。
消毒薬は50倍くらいの濃いものなら
遮光保存で1ヶ月程度消毒効果が持ちますが、
これより薄いものは、
翌日使うときにまた新しい物に作り変えます。
消毒薬の作り方
① 500mlのペットボトルに水を少し入れて、
じょうごを使ってこぼさないように
ハイターを5ml入れます。
② そこに水をいっぱいに入れ、
キャップを閉めます。
③よくふったら消毒薬の完成です。
④スプレー容器に入れてトイレットペーパーなどに吹きかけて、
便座やドアノブ・トイレの床などの
消毒に使ってください。
まとめ
ノロウイルスの感染対策には、
感染が疑わしい場所や衣類を消毒することが必要です。
消毒には85℃以上の熱湯消毒や、
ハイターを使う方法があります。
ハイターを使うときは、
きちんと希釈して消毒にお使いください。
そしてハイターの中でも
ワイドハイターは塩素系の漂白剤ではないので、
ノロウイルスに関しては、消毒効果はありません。
そして塩素系の泡ハイターは、
泡状で吹きかけたときにムラができるので
消毒が完全に出来ない可能性があります。
消毒には塩素系漂白剤で消毒液を作って、
それをお使いください。