電気自動車を普及させ、大気汚染問題を世界全体で解決しようという動きは昨今急速に進んでいます。
世界ではパリ協定にて「2050年までに大気汚染に伴う平均気温の上昇を2度未満に抑えよう」という目標を掲げました。
しかし、今のままでいけば、この目標到達は難しいと専門家は口を揃えて言います。
では、今の所世界での電気自動車はどのくらい普及しているのでしょうか?
また、電気自動車を普及させる為に急速に行わなくてはいけないこととは?
電気自動車の普及率は?2017までの傾向
まずは、2016年度の普及率と2017年度の予想をご紹介します。
過去のデータから見ると、政府がエコカーに対して補助金政策を打ち出した2010年以降から急速に保有台数が伸びているのが分かります。
- 2008年・・・421.492台
- 2009年・・・525,411台
- 2010年・・・971,255台
- 2011年・・・1,404,515台
- 2012年・・・2,016,691台
- 2013年・・・2,850,724台
- 2015年・・・4,684,755台
- 2016年・・・5,558,725台
(参考文献https://ischool.co.jp/2017-05-31/)
では、日本ではこの台数はどのくらいのシェアがあるのかというと、
2016年の段階で0.1%にやっと届くシェアなのです。
つまり、2017年についても決算が終わった段階では微量にしか増えていないことが予想されます。
では、電気自動車のシェアが一番多い国はどこかというと、ノルウェーです。
ノルウェーでは、電気自動車シェアが4割を超えたという報告があります。
そんなノルウェーでは、
2025年までに排気ガスを排出しない車の比率を100%にすると発表しています。
電気自動車の普及率を世界の傾向から予測
このように、日本ではまだまだ普及されていない電気自動車ですが、
世界では急速に普及している国もあります。
その国は、「中国」と「アメリカ」です。
特に中国の普及率はかなり高く、
2017年は電気自動車のシェアはアメリカを抑えてトップに立ちました。
今では世界の三割の電気自動車は中国が占めます。
中国の伸び率を見てみると、
2016年よりも何と6割も普及率がアップしています。
また、この先中国では深刻な大気汚染問題解決の為、
「新エネルギー車」の販売を義務付ける動きを見せています。
その他、欧州では2025年までにガソリン・ディーゼル車を禁止する動きもあります。
このように見ていくと、日本は少し出遅れたイメージがありますね。
確かに他の国に比べると電気自動車のシェアは少ないですが、
トヨタ自動車では、2020年までに電気自動車業界へ本格的に参入する動きを見せています。
そのため、日本もこれから急速に電気自動車が普及する確率は高いと見ます。
電気自動車を普及するにあたっての課題
最後に、日本で電気自動車を普及させる為の課題をご紹介いたします。
電気自動車がガソリン車以上に普及する最大の課題としては、
「急速充電設備の普及」です。
日本では、まだまだ電気自動車の充電設備が少ない他、
ガソリン車ではガソリンを入れるのに数分で終わる所、電気自動車では30分程かかります。
つまり、今以上に充電設備を増やして、充電時間を短くしないと日本での普及は難しいと言えます。
まとめ
日本は、世界に比べるとまだまだ電気自動車の普及は少ないことが分かりました。
今、電気自動車の世界シェアが一番多い国は中国でした。
では、日本で電気自動車を普及させるのはどのような課題があるのかというと、
急速充電設備を普及させることが課題だということが分かりました。