初めての子供だと、
ついつい左右も幼稚園や保育園に入る前までには教えたいと思うお母さんは多いですね。
でも、子供がなかなか左右を理解してくれないと、
「もしかして自分の子供は発達障害があるんじゃ・・・?」と不安が募ります。
では、子供が左右を理解するのは何歳くらいなのでしょうか?
また、発達障害として疑わなくてはいけない時はどんな時でしょうか?
左右がわかるのは何歳くらいからなのか?
結論から言いますと、子供の左右が分かるのは個人差はあるものの、4歳くらいからです。
4歳というと、早生まれの子でなければ3年保育が始まる頃ですね。
つまり、幼稚園や保育園に入園する前までに徹底的に理解させなくては!!
と焦る心配はないということです。
また、この「左右が分かる」というのは、
「自分の中での左右が分かる」ということです。
例えば、鏡に向かってを右手を上げている姿は
同じように右手を上げているように見えるけど、
実はその人は反対の手を上げているという、
ちょっとひねくった左右はまだまだ分かりません。
左右がわ分かりずらい左右盲の原因って?
しかし、ある程度の年齢がきてもあまりに左右の理解に苦しんでいる時や、
急に左右の判断が出来ない時には障害を疑う場合もあります。
それは「左右失認」と言います。
通称「左右盲」といわれるものです。
左右盲の症状
- 落ち着いた状態では左右の認識が出来るのに、
とっさに左右を確認することが難しい。 - 視力検査のCは混乱して答えられない。
- 矢印記号のとっさの判断も難しい
原因
明らかな原因は不明です。
しかし、なりやすい人は下記のような方です。
- 左利きを無理矢理右利きに治された
- 書く時だけは右だが食べる時は左など使い分ける
- 小さな頃にダンスなどを習っていて、先生が鏡越しに左右を言うので混乱していた
- 左利きである
このような事例がある場合は左右盲の可能性もあります。
また、左右盲だと病院に行ったらゲルストマン症候群だったという場合もあります。
こちらは原因が分かっており、
脳の一部が損傷していることが原因で左右の判別が付きにくくなる病気です。
「左右の判別が出来るようになること」と「左右の靴の履き違いがなくなること」は別!
体験談として書かせていただきます。
私の息子は年長(5歳)です。
左右については、やはり年中くらいにははっきりと分かるようにはなりました。
私が「どっちが右?」と聞けばスッと右手が上がります。
でも、靴の履き違いは時々あります。
大人からすると「左右が分かったなら靴の左右も分かるだろ!」と思いますが、
そこはちょっと別なんですよね。
確かに、年中よりも年長の方が間違う率は格段に少なくはなりましたが、
いくら左右が分かっても、「靴の左右」については本人が適当に覚えている場合、
また本気で覚えようとしたことがない場合はもう少し時間がかかると思います。
参考までに、受験に強い「こぐま社」という出版会社があります。
「ひとりでとっくん」という小学校受験に強い問題集があるのですが、
息子は今、ひとりでとっくんの3.4をやっています。(全部で100まであります)
これは小学校2年生くらいのレベルの問題になるそうです。
そんな小学校2年生くらいのレベルの問題集として出されていた問題の中に、
”この靴の中で、左足の靴はどれでしょう?”という問題ありました。
そこで私は、
「あぁ、手の左右が分かっても、
靴の左右が分かるのは小学校2年を目安と考えた方がいいのだな」
と認識しました。
まとめ
左右の認識が出来るのは、個人差はあるものの4歳くらいからだということが分かりました。
しかし、中には左右盲やゲルストマン症候群という疾患もあることが分かりました。
もしも、小学校3年を過ぎても、あまりにも左右の認識に戸惑っている場合は学校や周りの人、
支援センターなどに相談してみることをおすすめします。